2009年7月9日木曜日

イギリスの素敵なベンチ

イギリスにしばらく住んでみて、以前のせわしない旅行だけでは気付かなかった素敵な習慣がいくつもあります。
その一つが、ベンチ・・・。

イギリスには、緑あふれる公園やお庭・・・、眺めのいい所がたくさんあります。
そして、そんな場所には、たいてい、ベンチがあちこちに置かれています。
グリーンに馴染む、さりげない木製のベンチ・・・。人々は、そこに腰掛け、うつろいゆく時間をのんびり楽しみます。

実はこれらのベンチは、故人をしのぶ遺族が、その思い出の場所に寄付したものがほとんどなのです。
プレートや、直接ベンチに彫られた言葉から、その思いを知ることができ、とてもせつないような、温かいような気持ちになります。右の写真は、
「アッシュダウンの森を愛した、ジェーン・コリンズの思い出に・・・」
ベンチに座って同じ景色を眺めていると、その故人の愛したであろう、自然の美が変わらずにいてほしいと願わざるをえません。

この、寄付ベンチ(Bench Donation) の習慣、
映画「ノッティングヒルの恋人(Notting Hill)」では、ジュリア・ロバーツ演じるアメリカ女優の”アナ”と、ヒュー・グラント演じる、ロンドンの本屋”ウィリアム”が、プライベート・ガーデンに忍び込むシーンでも、夫婦間の永遠の愛を象徴する小道具として登場しています。
見た当初は、わざとらしい演出に感じたのですが、実はイギリスの素敵な習慣でありふれた光景だったのです。ちなみにこの映画、見返してみると、なるほどと思うイギリスらしさが随所に溢れています。我が家の旦那さんは、もう5回は見ているほど、この映画の大ファン・・・。イギリスが出てくることもありますが、そもそもヒュー様・ファンらしく(笑)・・・。

いやらしい話、このベンチの寄付金、それぞれの地域によって種類や金額はいろいろですが、ある自治体のサイトでは写真のようなもので650ポンド(約10万円)ほどでした。亡き人の思いを託す場所が、緑あふれる自然の中・・・イギリスらしい価値観からくる習慣だと思います。

2009年7月7日火曜日

7月7日・・・

日本は七夕・・・こちらは、先週の30度超えの熱波から打って変わって、20度前後まで気温が下がり、激しい雷雨かと思えば急に日が差したり、のイギリスらしいお天気に戻りました。今夜、こちらで織姫と彦星が会えることはなさそうです。

4年前のこの日・・・ロンドン市内では、地下鉄と路線バスで、イスラム過激組織による同時爆破テロが起き、52名もの人が亡くなりました。
私も当時、船会社で仕事をしており、同じ部署のロンドン駐在の人達のことをとても心配したのを覚えています。

アメリカNYの同時多発テロ以来続く、あの頃の不穏で暗鬱な空気・・・。
そして、このロンドンの爆破テロ以降、イギリスではイスラム系住民への嫌がらせや暴行が相次いだり、神経質になりすぎた警察による、ブラジル人青年の誤射殺事件など、多くの人達がテロの疑心暗鬼にさいなまれました。

日本にいると、イスラム教徒やアラブ系の人はごくごく少数で、その実感は薄いのですが、ロンドンにはたくさんの人達が住んでいます。バスや地下鉄で隣り合わせることなど日常茶飯事。ありふれた光景です。
でも、だからこそ
「今、自分のすぐ隣に座っている人、住んでいる人はテロリストかもしれない・・・。」
そんな心理的な脅威は、テロの直後、本当にすぐ身近なものとして迫ってきたことでしょう。
良き隣人にも疑いを持たねばならない社会・・・、悲しいことです。

あれから、4年たち、テロの脅威はずいぶん薄れてきたとは言え、いまだに英軍は米軍と共にアフガニスタンに駐留してタリバン政権と戦っており、時おり、兵士の死亡ニュースも流れてきます。
空港でも、ハンドクリームやベルト、靴に至るまで、一旦身からはずさなければ出国審査も通りません。
テロの未遂事件も、たまにですが起きているようです。

今日はハイドパークで、チャールズ皇太子も出席し、追悼式典とともに、犠牲者と同じ52本のスチール製の柱からなる記念碑の序幕も行われました。(写真はアーティストによるイメージ。実物の映像もこの通りでした。)

2009年7月5日日曜日

思い出のカンタベリー&ドーバー

今日は両親と一緒に片道2時間ほどのドライブで、イギリス南東部ケント州にある、カンタベリー(Canterbury)と、ドーバー(Dover)へ行ってきました。

実はなんと、どちらも12年前、母とイギリス旅行をした際に訪れたことのある、思い出の場所です。
まだネット予約もない時代、2人で大きなバックパックをかついで、トーマスクックの時刻表を片手に、宿も行った先で決めるようなサバイバルな旅でした。
その頃若かった私はともかく、ついて来てくれた母にはかなり無理を強いたと思いますが、その分強烈なインパクトがあり、今も2人の共通の思い出として残っています。

また再び一緒に行くことができるなんて・・・しかも今度は家族みんなで・・・これもきっと何かの縁でしょう。
「この道は通ったね。」などと言いながら、当時を振り返りつつ街歩きを楽しみました。

カンタベリーは、イギリスにおいて、ローマ教皇の命を受けた伝道師による、キリスト教布教の最初の地でありながら、後にヘンリー8世の時代、王の離婚問題でローマ・カトリックから離脱して英国国教会の中心になる、という歴史のパラドックスを演じた場所です。
旦那さんの会社のイギリス人によると、このカンタベリーとシェイクスピアの生地・ストラッド・アポン・エイボンの2つは、中・高生がよく社会見学に行く、代表的な街だとか・・・。

英国国教会の総本山、カンタベリー大聖堂は、わりあい地味ながら、美しいステンドグラスや、英仏百年戦争で活躍した”ブラック・プリンス”エドワードの墓、王権と争って殺された聖人トーマス・ベケット殉教の場所など、深い歴史を感じさせてくれます。
カンタベリーは、大聖堂の他にも、イギリスでキリスト教布教を始めた修道士、聖アウグスティヌスが建てた修道院跡が世界遺産に指定されています。(←写真左下)
今も城壁に囲まれ、家並みは何百年も前のものがあり、古い趣のある街でした。

ドーバーも、かつて母と見た、優しげな青い海は健在で、当時徒歩では行けなかった白い石灰質の断崖、ホワイト・クリフも歩くことができ感激ひとしおでした。

10数年たっても変わらない風景、日本にはあるかなぁ・・・。

2009年7月4日土曜日

ゲイ・パレード”プライド・ロンドン”









今日は、毎年夏にロンドンで行われる大規模なゲイ・パレード ”プライド・ロンドン(Pride London)” を見に行ってきました。
ゲイ、レズビアン、バイセクシュアルなどの多様性への理解と、人権尊重を主張するために行われるこのパレードは、1972年から始まり、昨年も50万人以上の人出でにぎわいました。
今年のテーマは”Come out and Play”。

パレードは、ロンドン一番の繁華街、オックスフォードストリートから始まり、ピカデリーサーカスやトラファルガースクエアを通ります。近辺の道も車両通行止めになり、全面的に市も協力しているようです。

ゲイ・カラーであるピンクのユニオンジャックや、多様性の象徴であるレインボーカラーの旗やグッズを身につけた人達が次々と行進します。
もとは人権尊重などの政治的な主張が含まれてはいるものの、音楽をガンガンかけて踊りながらだったり、とにかく皆さん明るく、パレードは一種のエンターテイメント!!
警察や消防・救急隊のような公的機関や、銀行やブリティッシュ・エアウェイズのような民間会社もパレードに参加しています。団体が変わるたび「ヒュ~」と歓声があがり、ストリートは大盛り上がり・・・。

この自然な空気・・・同性どうしの結婚が認められているイギリスは、日本に比べるとずっとオープンで先進的な感じがしました。まぁ、本当にナチュラルなら、このようなパレードを開催する必要はないのですが。
前日の新聞によると、ブラウン首相夫人が出席する予定だとか。
有名人のサポーターも、ミュージシャンのサー・エルトン・ジョンや、映画「ロード・オブ・ザ・リング」に出演していた、サー・イアン・マッカランなど多数。パレードでは、元カルチャークラブのボーイ・ジョージも発見しました!!
(→写真右 右端のマイクを持った人です!)

パレードの後は、トラファルガースクエア他、ソーホー地区の5つの特設ステージでコンサートや催しが始まり、ロンドンの街中はそれを楽しむ人で溢れていました。
この日はお昼頃雨が降った後は、夏の強い日差し・・・我が家は数時間立ちっ放しでさすがに疲れたので、日よけもあってナショナル・ギャラリーに入りましたが、広場はずっとたいそうな混雑でした。

トラファルガースクエアを見下ろす、ネルソン提督の銅像も、「時代は変わったなぁ。」と驚いてることでしょう(笑)。

"Pride London" のHP
http://www.pridelondon.org/

2009年7月3日金曜日

両親と久しぶりに再会!

今日、私の両親が大阪からやって来ました! 滞在期間は3週間。

私が横浜に住むようになってから10年以上たち、今や帰省も年に1回ほど。日頃からちっとも連絡を取らず、放蕩ざんまい・・・。たいした親孝行もせず、いまだにお子様気分が抜けない、ひどい娘です・・・。

昨年、渡英前にしばらく実家にいたので、今回会うのは半年ぶりぐらいですが、やっぱり会うと嬉しい!
イギリスで一緒に時間を過ごせるなんて、考えてみれば夢のような話ですから、できるだけ親孝行せねば・・・という気持ちは満々ながら、今日もギリギリまでダンススタジオで汗をかいてから、空港に迎えに行った私でした(笑)。

しかし、自分が小さい頃には大きく見えた親も、今は会うたびに歳を取り、頼りなく見えてしまい、「2人でロンドン観光に出かけたい。」と言われても、ちょっと心配になってしまいます。ニセ警官詐欺など、比較的治安のいいロンドンでも、危ないことがあるらしいので、この3週間、無事に楽しんでほしいと思います。

2009年7月2日木曜日

しっかり!BT!

我が家、間違い電話がしょっちゅうかかってきます。

私は、たいがい午前中家にいるのですが、毎日、お昼までに必ず1、2回は間違い電話がかかってきます。

それがいつも決まって、 
「”Eastern Pharmacy” の○○さんいます?」

「恐らく番号が間違っているので、もう一度確かめてもらえますか?」

・・・相手は毎回違う(と思われる)ので、できるだけ丁寧に応対しているつもりですが、こうも多いと、「もうええ加減にしてくれぇ~!」と言いたくなります(苦笑)。
家の備え付けの電話には、留守電機能がついておらず、どうしても出ないと、ベルがうるさくてしょうがないのです。

そもそも、イギリスのNTTにあたる、ブリティッシュ・テレコム(British Telcom/BT)から、我が家の電話番号をもらった時、最初に聞いていた番号から、二転三転して、やっと今の番号に落ち着きました。
日本だと、自分の番号は、いくつかの候補から選ばせてもらえる上、一度決まった番号が後から変更になることなんてありません・・・。
それに、前の人が使っていた番号を、すぐ引き継ぐということもおそらくないでしょう。日本なら、普通、転送サービスや、番号変更の案内メッセージがかかるよう設定するサービスがありますから。

まったくこの国は・・・不思議というか、いい加減というか・・・。
サービスの質という点で、日本に勝る国はないかもしれません。

2009年7月1日水曜日

あ、暑い・・・


早いもので今日から7月・・・ロンドン、最近は連日30度越えです!
今、ギリシアの島々や、スペインのバルセロナよりも暑い、とか。

この猛暑は、2006年の夏以来、ほとんどクーラーのついていない地下鉄内では45度近くなることもあるので、水が配られることになったそうです。

でも、アジア人の私からすると・・・「蒸し暑い(Humid/Muggy)」と天気予報で言っているような日でも、息苦しく肌がベタつくほどの湿度ではありませんし、むしろその暖かさが気持ちいいぐらい・・・。長袖でもOK、快適です。

ですが、こちらの人は、もうこれ以上露出できないのでは?!と思うほどの服を着て歩いています。最近は、上半身裸で地下鉄に乗っている人も出現(当然男性・笑)・・・。え~?!いくら暑いからって、そらないでしょう・・・苦笑。

今開催中のウィンブルドン・テニスも、男子シングルのアンディ・マーレーが順調に勝ち進んでいるので、国内は大盛り上がりですが、とても前日から並んで見に行く気にはなれない、強~い日差しです。