2008年12月31日水曜日

"モナ・リザ" の威力













フランスはどこに行っても行列、行列でしたが、中でも一番圧倒されたのは、ルーブル美術館の「モナ・リザ」。この絵と対面するのは3回目なのですが、

1回目:1990年(18年前)冬
防弾ガラス + ”近寄らないでね”程度の柵

2回目:1992年(16年前)秋
防弾ガラス + ”近寄らないでね”程度の柵  
でも柵の距離が大きくとられ、詳細がよく見えなくなった。

今回 :2008年冬
防弾ガラス + 2重の強力な柵  
恐ろしい人混みで、近づくことができず。美術館というより動物園。

1、2回目に見た時も、それなりに人だかりができていましたが、フラッシュをたく人がいると個別に注意できる程度でした。
それから20年近くが経ち・・・今回は想像を絶する人でした。”モナ・リザ”の部屋へと続く通路からすでに大混雑。なかなか進めない状況の中、ようやく部屋までたどり着くと・・・。

お~ぅい、”モナ・リザ”はどこだ~?
同じ部屋には、ヴェロネーゼやティツィアーノの名画もあるのに、多くの人はこの”モナ・リザ”の前でだけ足を止め、カメラを構えては去っていくのでした。もう、ほとんど動物園状態・・・。(苦笑)

特にルーブルは、絵を鑑賞するというより、記念写真を撮るような人が多く、無作法にもフラッシュをたく人もいたりで、落ち着いて見ようとする人間にとっては、あまりにひどい環境でした。感動もなく、ただ、あの絵を現地で見た、という事実が残っただけ。。

もう5年ほど前になりますが、ローマのシスティーナ礼拝堂を再度訪れた際にも、同じショックを受けました。
学生時代に行った時の、静寂で厳粛な空気は消えうせ、なんと、礼拝堂では説明か何かの放送が流れているではありませんか!すっかり観光名所然としてしまい、人だらけで騒がしく、ものすごくガッカリました。

私も含め、世界中の人の行き来が盛んになって、各地の素晴らしいものに触れる機会が増えたことで、逆に、昔はもっと近く感じることができた大切なものが遠くに見えなくなってしまうことってあるんですね。

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