2009年4月15日水曜日

キプロスに行ってきました 4/10~13 ②

キプロスには、地中海の青い海に囲まれた美しい景観の裏に、民族間の対立の歴史もあります。
私はまだ生まれた頃の話なので、知らなかったのですが、
1974年キプロス紛争と言われる、ギリシア系住民とトルコ系住民の間の対立で、それぞれの住民のエリアを南北に分ける「グリーンライン」と呼ばれる境界線が今もあるのです。北がトルコ系住民、南がギリシア系住民。北は、「北キプロス・トルコ共和国」として分離独立を宣言していますが、今もトルコ以外の国々からは承認されていません。 ↑写真・緩衝地帯

グリーンライン自体は、キプロスの島全体を二分していますが、キプロスの首都、レフコシア(前ニコシア)に行くと、街の真ん中に、このグリーンラインがあり、国連平和維持軍が配置されているチェックポイントを通過すると、北側へ行くことができます。ただし、日本も独立国家として承認していない場所ゆえ、トラブルに巻き込まれても援護活動は困難とか。知らない異国の地・・・かなり迷いましたが、勇気を出してチェックポイントを通過してみました。

いくつかあるうちの、この一番メジャーなチェックポイントは、ある意味観光地化している感もあり、銃を携帯している国連平和維持軍の姿以外、物々しさもなく平穏そのものでしたが、やはりゲートを通過すると、途端に店の看板もトルコ語。みやげ物もトルコのものに変わりました。全体的に、ヨーロッパ資本が多く入って洗練されている南側より、少し貧しい感じもします。時間もなかったので、いくつかビザンチン・オスマントルコ時代のモスクやマーケットなどを見て戻ってきました。↑上・トルコ側の町 ↓下・ギリシア側の町

後でよくよく見てみると、パスポート提出の時に書かされた紙・・・北キプロス・トルコ共和国 入国のためのビザ申請書でした。非・独立承認国のスタンプを直接パスポートに押されてしまうと、今度は別の国に入国させてもらえなくなるそうで。↓写真がビザ

平穏だった、とはいっても、街はずれのグリーンライン近辺は、近づくとすぐに国連軍が飛び出してきてドキッとしましたし、緩衝地帯は紛争当時のまま残されていて、カメラ撮影禁止です。キプロス、日本にいると感じることの少ない民族問題を垣間見た旅でもありました。

2 件のコメント:

  1. ①とはまた雰囲気が異なる写真・・・でもこういう風景好きです。あくまで平和的な面に関してですが。
    日本は島国、単一民族の国なので、日ごろこういう問題とはあまり縁を感じないけど、日本を離れると生々しく感じることがあるよね。いろいろ考えることも。日本のよさに気づくこともあるし、日本の閉鎖的な部分を感じることもあります。
    まあ、それはそれとして、2枚並んだ雰囲気違いのお店の写真やストリートの写真、いいなあ・・・

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  2. こちらにいると、人種も民族も様々なのが当たり前。日本のようにほぼ均一、という状況は逆に珍しいのかもしれませんね。

    個人間でも民族間でも、人はすぐ境界線を作りたがりますが、相手に対して寛容なる事って、人間の永遠の課題なのでしょうね。壁を作ることで平和が保たれている状態というのはやはり悲しいです。

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