2010年1月23日土曜日

ロンドンの下町 イースト・エンド









今日はこれまで行ったことのない場所へ行きたくて、ロンドンの東部、イーストエンドの方へ足を伸ばしてみました。(上右写真:行き先によっては今でも昔のダブルデッカーに乗れます!)

ロンドンの西の端に住む我が家からだと、バスと地下鉄で1時間強。昔から、アイルランド人、ユダヤ人、バングラディシュ人・・・多くの移民が住み、産業革命時代は富裕層の住むウエストエンドに対して、疫病や犯罪のはびこる貧民街として悪名高かった地区ですが、現在はオフィスビルも建ち並び、2012年のオリンピックの開催場所として開発されています。

我が家は、ホワイトチャペル(White Chapel)駅から歩いて行ったのですが、降りた瞬間から何やらちょっと寂れた感じが・・・。この辺は、有名な「切り裂きジャック」事件の起こった場所でもあります。寒さやどんよりしたお天気のせいもあるのか、確かに下町感たっぷり(笑)。

25年以上に渡って放映されているイギリスのBBC長寿ドラマ「イースト・エンダーズ(EastEnders)」もここを舞台にしています。
そして、このイーストエンドの目抜き通りは、ブリック・レーン(Brick Lane)。
通り沿いには古着や中古家具の店、ギャラリーなどが軒をつらね、日曜には大規模なフリーマーケットが開催されるなど、若者も多くやって来るオシャレでシブい通りです。








名前の通り、古いレンガ造りの建物の続く、これぞロンドン!という雰囲気。。。
若いデザイナー達がブースに分かれて出店しているお洋服屋さんには、あのビクトリア・ベッカムもやってくるとか?!

同時に、移民街でもあることが実感できるのは、インド・バングラディシュ料理のレストランや食材店がやたらと多いところ。各店の前には、呼び込みのお兄さん達も立っていて、アジア度高し。。。
ユダヤのパン・ベーグルのお店もちらほら。"塩漬け牛肉(Hot Salt Beef)"がウリのようで、多くの人が、ビーフサンドを頬張っていて美味しそうでした。








日本で言えば、浅草のような所でしょうか・・・。猥雑ながらも古き下町風情の残る、個人的に好みの場所でした。

2010年1月22日金曜日

影の大臣って誰??

こちらに来てすぐから、ずっと気になっていたのが、”影の内閣(Shadow Cabinet)"と言う言葉。BBCのニュースなどでは、”影の大臣(例えば、影の外相(Shadow Foreign Minister)/影の内相(Shadow Home Secretary))”が頻繁に出てきます。

影武者??いや、影の実力者? それとも影で実務をこなしているお役人??
しかし、どれも違いました・・・(笑)。

イギリスに来て1年経ち、最近、もう少しこちらの文化や生活について理解を深めたいと思い、日本で買い貯めて持ってきた本を何冊か読んでいるのですが、何とその中に答えを発見!!

「与党内閣が崩壊して辞職した時に、すぐ代替できるよう作られた、野党の内閣予備軍のこと。」と。

情勢は変わり今や与党ですが、以前、万年野党だった日本の民主党が作っていた「〜大臣」。おままごとのようでアホらしいなぁ、と半ば冷めて見ていたのですが、あれはまさしく「影の内閣」。イギリスの議会がお手本だったとは知りませんでした。

話は少し変わりますが、
世界史でも習ったように、近代民主主義の歴史は、1215年国王の権力を制限した”マグナカルタ(大憲章)”に始まるぐらい、イギリスの議会政治は伝統あるもの。
以前、国内に4通現存するマグナカルタのオリジナルの一つを見に、ストーンヘンジにほど近いソールズベリ(Salisbury)まで行ったことがありました。とは言っても、何が書いてあるかわからない、ボロボロの古文書でしたが・・・(笑)。








昨年11月、その歴史ある国会の開会式の模様が、テレビで生中継され、ニュースでも再三流れていました。
日本でも天皇陛下が出席するように、エリザベス女王とフィリップ殿下が揃って式典に出席します。議員も赤いマントを羽織り、女性はティアラを身につけ、一気に時代を遡ったかのような華やかさ。でもサンタさんの仮装大会みたいでなんだかおかしい(笑)・・・。
かつて「鉄の女」と言われた女性首相、サッチャーの姿(写真上左)もありました。まだ議員だったとはびっくり。

日本と違うのは、天皇が開会の詔を発するだけなのに比べて、エリザベス女王は施政方針を長々と演説する所。天皇はあくまでも日本国と日本国民統合の”象徴”であるのに比べて、イギリスでは、儀礼的ながら、”国王が議会の長であり、議会に基づいた統治権を持つ”、とされているからです。









日本と同じく、最近は国会議員(Member of Parliament: 通称MP)による、公費の私的流用の問題やら、アフガン派兵問題、破綻しかけた金融機関への血税投入など、ブラウン労働党政権への風当たりは強く、
逆に、若くて魅力的な保守党党首、デヴィッド・キャメロン(David Cameron 写真右。左はブラウン首相。)が政権奪還に向けて積極的に動いており、これからイギリスがどうなっていくのか、興味深いところです。

全員が前中央を向いて座る日本の国会と違い、イギリスでは与党と野党が向き合って座ります。机上札の置かれた個人席はなく、長椅子に詰めて座るようで、全議員が出席するとスペースが足りないとか・・・(笑)。うーん、なんてアバウトな。

2010年1月21日木曜日

捨てる神あれば拾う神あり?!

ロンドンで面白いと思う習慣のひとつ・・・。

こちらでは、リサイクルショップや、古着、アンティークなどが根付いているからか、見知らぬ人の置いて行った新聞も、普通に回し読みます。

以前このブログにも書いたことがありますが、ロンドンの街ではフリーペーパーが、朝("Metro")と夕方(これまで有料だった"Evening Standard"がフリーになり、他紙は不況の影響で廃刊になってしまいました。)、配られています。
たいがい地下鉄の社内で読み終わった後、人々はゴミ箱に捨てず、そのまま座席の後ろにポン、と置いて行くのです。
それを、近くの人が取り上げ、また読んではポンと置いて行き・・またそれを誰かが拾って読み・・・(笑)。

これなら、ある意味、有効活用されているので、エコ?!もちろん、中には有料の新聞もありますから、新聞会社は儲からないだろうなぁ(笑)。

2010年1月16日土曜日

コートールド美術館とフィッシュ&チップス











今日はタップダンスのレッスンの後、旦那さんとコートールド美術館(Coutauld Institute of Arts)に行ってきました。ダンススタジオのあるコベント・ガーデンから歩いて行ける距離で、テムズ川沿いにあります。

マネの「フォリー・ベジェールの酒場」や、ゴッホの「耳を切った自画像」など、教科書で見るような有名な作品も所蔵する、小規模ながら質の高い美術館・・・なのに、わりと空いています。それはおそらく、ロンドンでは珍しく入場料(一人5ポンド)が必要な美術館だから(笑)。

もちろん、そのような有名作品はさすがの力作揃いで、当然楽しかったのですが、知らずに見て意外と面白かったのは、特別展だったフランク・アウアーバーク(Frank Aeurbach)の絵。一見抽象のようで「何のこっちゃ?」なのですが、実は第二次大戦後の復興時のロンドンを描いたもの。
ほとんど工事現場を描いている、と言ってもいいのですが、きちんとドローイングをした後、油絵に発展させている過程がわかる展示で、街が力強く再建されようとしているエネルギーを描き込んでいるのが感じられました。

下の写真は、ロンドンの繁華街、オックスフォードストリートを描いたもの。解説には、通り沿いの有名デパート”ジョン・ルイス(John Lewis)”再建の模様が。ロンドンも先の戦争ではかなりの痛手を被ったのだとも知りました。
















美術館の建物の中庭はスケートリンクに(写真上右)。そして美術館よりもたくさんの人が(笑)この寒い中で、楽しんでいました。

それから、夕飯には渡英して以来、まだ数回しか食べていないフィッシュ&チップスにチャレンジ。山ほどあるロンドンのフィッシュ&チップスのお店の中でも、有名だというコベント・ガーデンの「ロック&ソウル・プレイス(Rock & Sole Plaice)」で。
早い時間だったにもかかわらず既に行列ができていましたが、テイク・アウトの列で、店内は比較的空いていました。が、程なくして満席に。

お店の名前・・・”ロック&ソウル”などと日本人が聞くと、音楽のジャンルを想像してしまいそうですが(笑)、実は全てお魚の名前です。
Rock:ナマズ
Sole: ヒラメ
Plaice: カレイ









メニューを見ると、「たかがフィッシュ&チップス」と言うには驚くほど魚の種類があります。何かさっぱりわからないので我が家は最もノーマルなタラ(Cod)とノーマルな量のチップス、そしてマッシュピーズ(グリーンピースをドロドロになるまで茹でて潰してあるもの、)を注文。お隣の席はチップスのラージを注文していましたが、とんでもない量・・・。
人気店だけあり、カロリーや脂質さえ考えなければ、サクサクに揚がっていてかなり美味しい!!チップスもジャガイモの味がよくしましたし、マッシュピーズもなかなかいい味付け。

そもそもフィッシュ・アンド・チップスは労働者階級の人達の食べ物で、こちらのファーストフード。わざわざ席について食べるというより、家に持ち帰ったり歩きながら食べる人の方が多いぐらいです。
なので有名店と言っても、店内はカジュアルそのもの(笑)。タイルに描かれた、ビミョーなお魚達の絵がチープ感と共に、庶民の店らしい味を醸していました(笑)。




 

2010年1月14日木曜日

”ピース”の向きにご注意!

あまりお行儀のいい話ではありませんが、ハリウッド映画などでおなじみの、中指を立てて相手をののしる、あの仕草「くたばれ(Fuck You!)」。
なんと、イギリスでは手の甲を相手に向け、人差し指と中指を立てます。
つまり、逆ピースサイン(写真の逆向き)。
この、相手を侮辱するサインを”フィンガー(The Finger)”と言うそうです。

むろん、ジェントルマンのこの国で、この仕草をされたこともなければ、見ることもめったにありません。

でも、初めて見たのは、サッカーの試合。
たまたま相手チームの応援席のすぐ近くだったことがあるのですが、試合が膠着状態だったこともあり、熱いサポータ達は、互いの応援にいちいちムカムカ。しょっちゅう、鼻に皺をよせては、この逆ピースを相手に向けていました(笑)。
初めて見たときは「???」でしたが。

調べてみると、指を使って相手を侮辱する方法はギリシア・ローマ時代の書物にも見られる他、中世ヨーロッパの弓兵は、捕虜になると、利き手の人差し指と中指を切り落とされ、矢を射れないようにされることがあったため、「切れるもんなら切ってみろ」と、見せつけ、相手を挑発する意味でこのジェスチャーが生まれたとか(By Wikipedia)。

かたや、ピースサインも、第二次対戦中に、イギリスのチャーチルがドイツに徹底抗戦し、勝利に導く強い意志を象徴的に示すため、この二本の指を使って、V(Victory)サインとしたのが始まりでした。

英会話学校でもこのことが話題になり、スペイン人の女の子は、「お買い物で、『2つ』と言う時、ついこれをやってしまうの〜!」と苦笑いしながら話していました(笑)。
うーむ、同じヨーロッパでも、スペインでは違うのか。。。

相手を侮辱し、挑発するサイン・・・調べてみると、使用する身体の場所は違うものの、世界各国にあるようですが、知っている限り、不思議ですが日本には特にありません。
なので、海外のものを「カッコいい」「面白い」と気軽にマネしがちなのですが、決して万国共通ではありませんし、想像以上に重い意味を持つこともあります。
写真のポーズ等での逆ピース、イギリスで思わぬヒンシュクをかうかもしれないので、ご注意を!

2010年1月13日水曜日

まだまだ冬は続く・・・

雪の影響はまだまだ続いています。
結局、ロンドンの南西部、ハンプシャー州ベイジング・ストーク(Basingstoke)にある旦那さんの会社は、ホリデー明けの先週1週間のうち、水・木・金がお休み、今週に入って、今日もお休みになりました。全国的に学校は休校が続き、テストも延期されています。

積雪に加え、低温が続いたことも響きました。この寒波中、北のスコットランドでは−20℃以上を記録。ロンドンでも終日マイナスの日が幾日も。
ここまでの寒さ、昨年はちっとも感じませんでした。イギリス人の人に聞いても「こんな冬はめったにない。」と。

雪が少し融けてもそれが凍ってしまい、道路でも事故が相次ぎ、歩道では転んで怪我をする人が続出。入院する人も後を絶たない、とか。

特に、日頃からただでさえ故障の多い、イギリスのインフラ面には大打撃。
これまでにない寒さで、停電が起きたり、道路が陥没したり・・・。英会話学校では、トイレの水道管が凍結して、一日中使用禁止になり、どうなるかと思いました。
暖房の使用量もこれまでになく、全国的にガスが足りないだの、道路にまく凍結防止用の塩や砂が足りない、だの・・・。ニュースでは、お年寄りの家庭への影響が心配されていました。

空港はキャンセルが相次ぎ、鉄道もストップして、ホリデー帰りの多くの友達が、夜遅くまで足止めや、日程変更を余儀なくされたり、寒い中長時間待たされるなどしたようで、疲労しきった様子がFacebookなどにアップされいます。

ロンドンの方は、その寒波も週末にはようやく緩む気配ですが、それでも今は毎日のように雪がちらついていますし、積もった雪は溶けずにあちこちに残ったまま。
地方はまだまだ深い雪に囲まれた生活を強いられています。

慣れない雪と寒波の影響でイギリス中が大混乱。
この状況が一日のみならず、2週間近く続いているため、さすがに「雪だ!」などと喜んでいられない気分です。

2010年1月9日土曜日

初めてのホームパーティ

ホームパーティ、と言っても、自分がホストをした話ではありません。英語スクールで一緒に勉強していたスペイン人の女の子、ピラー(Pilar)の家に押し掛けてきたのです・・・(苦笑)。

これまで、駐在している日本人の友達の家に遊びに行ったことはあるのですが、他の国の人の家に行くのは初めて。「何か持ち寄りで」と聞き、普段めったに作らないような鶏の唐揚げを作ってドキドキで向かいました。

遅れて行ったので、私以外のメンバーは既に全員集合。
ピラー、ペルー人のボーイフレンド、パブロ、2人が住むフラットのイギリス人大家さん(なぜか一緒に??)アンドリュー、韓国人の女の子スンヒと男の子アンジョン、日本人のユミちゃんとフミコさん、そして私・・・という欧州・ラテンアメリカ・アジアの混合編成。

女性は全員クラスメートですが、男性は、以前クラスに在籍していたというアンジョンを含めて初対面の人ばかり。
でも、アンドリューをのぞいては、皆、非ネイティブ。流暢とはいえない英語での会話ながらも、互いの国の文化や言葉、イギリスについての話題で盛り上がりました。時にはアンドリューの英語指導も入り、勉強にもなり(笑)。

面白かったのは、パブロの話。
ペルーはスペイン語圏の国ながら、最近はアメリカナイズされた文化の影響で、子供の名前にも、”トム”や”ピーター”など英語の名前をつけることが多く、彼のような名前(Pabro)はもはやオールドファッションなのだとか。しかし、そんな風潮は馬鹿げていると・・・。日本にも当てはまる話かもしれません。
アメリカやイギリスは、実際に統治はせずとも、言葉と文化で世界を支配しているのだなぁ、と感じます。

このホームパーティ、言い出しっぺはワーキングホリデーで渡英、勉強している20代後半のゆみちゃん。でもピラーは快く家を提供してくれて、パブロと二人でさりげなくホストをこなしてくれていました。それほど大きな部屋ではありませんでしたが、それがまた親密な感じで、全員で話をするにはいい距離感。
残念なことに、このピラーは12月で英語スクールを辞め、もうすぐパブロと一緒にロンドンを去り、スペイン、その後ペルーへと行ってしまいます。クラスでも一番の努力家で出来のいい生徒だった彼女、行った先でもいろんなことに真面目に取り組み、成果を得ていくることでしょう。また後日、改めてLeaving Party を開いてくれるとか。

それにしても、恥ずかしながら、イギリスに来て初めて作った唐揚げ・・・味はまずまずだったものの、残った廃油はどう処理するのか??こちらに「固めるテンプル」なんてないしなぁ・・・。

2010年1月7日木曜日

30年ぶりの寒気も温暖化の影響??

結局、大晦日(New Year's Eve)にバルセロナから帰ってきてから、お休みが終わるまでの3日間、一歩も外に出ませんでした。なぜなら、とてもとても寒かったから。

そしてクリスマス・ホリデーが終わり、週が明けたこの1週間・・・これまたとてつもなく寒い!!先日は、30年ぶりという降雪で、イギリス中が”雪のブランケット(Blanket of snow)”に覆われました。つい2週間ほど前、12月の半ばに積もった時と同様、というかそれ以上の混乱ぶり。地方によっては、道路は大渋滞の上、雪と凍結で動けなくなり、車を放棄して、何マイルも徒歩で帰宅せねばならない人も続出・・・。

昨年は、ロンドンで初めての積雪が2月3日で、これも”18年ぶりの大雪”、ということでしたが、今年はずっと早く、ロンドンでも12月の半ばでの初雪&積雪でした。
1月に入っても毎日のように雪がちらついています。

寒くても、雪が積もることの少ないイギリスで、今年は一体どういうことなのか?
やはり気候変動(Climate Change)の影響?
今回、大西洋の湿った暖気がイギリス上空に流れ込み、シベリアからの寒気がそれを刺激して大雪になった、とか。”温暖化”が、不思議ですが”大雪”という形でイギリスでは現れている、といった状況のようです。
折しも、コペンハーゲンで温暖化対策の会議が開かれたところ。
英会話のクラスでも話題になり、ブラジル人の女性が温暖化問題について真剣に語っていました。

昨年の雪は、交通機関がマヒするなど、困ったことも多々ありながらも物珍しさの方が勝ち、大人までもが雪合戦を楽しむなどの余裕がありましたが、今年はもう少し深刻な空気が漂っている気がします。